テント内の理想的な照明とは、天井から拡散させた電球色(2700〜3000K)の間接光を、就寝の1〜2時間前から使い始めることです。光源を直視させず、光量を絞ることで、眩しさゼロ・眠りを妨げない空間が完成します。
私たちCercanoがランタンの開発に着手したのは、まさにこの「テント内の灯り」への違和感がきっかけでした。家族とキャンプをしていたとき、天井に吊るしたランタンの光が眩しくて目を細めている姿を見て、「明るければいい」という発想ではなく、空間の中での光の質にフォーカスする必要があると強く感じたのです。
この記事では、テント内で眩しくない灯りをつくるための考え方と、Cercanoランタンに込めた設計思想をお伝えします。

吊り下げ位置・向きの最適解|Cercanoで実践するテントライティング
正しいスペックのランタンを選んでも、設置の仕方を誤ると効果が半減します。テント内での設置パターンは主に3つあり、それぞれに特徴があります。
- ① ループフックに吊るす(天井中央):光が全方向に拡散し、テント内をムラなく照らすベストな方法。天井に光が当たり、間接照明のような柔らかい空間光が生まれる
- ② テントポールにクリップ固定(サイド高め):片側を重点的に照らしたい場合や、テーブル周りを明るくしたいときに有効
- ③ グランドシートに直置き(NG例):光源が目線以下になり、座った状態で正面から光が入ってくる。眩しさの原因になりやすいため、就寝前の使用には不向き
Cercanoのランタンは、吊り下げたときに最もパフォーマンスを発揮するよう設計しています。フック形状と重心バランスにこだわり、吊るした状態でまっすぐ安定するよう調整しました。傾いて壁に光が偏ったり、揺れて光がちらついたりという状況を避けるため、重心の位置とフックの取り付け角度を何度も見直した部分です。

向きを変えるだけで別空間になる:拡散 vs 集光
ランタンの向きを変えるだけで、空間の印象はがらりと変わります。
- 上向き(天井反射でふんわり拡散):天井面に光を当てて反射させることで、部屋全体に柔らかく光が広がる間接照明効果が得られます。就寝前のリラックスタイムに最適です
- 下向き(手元・テーブルを照らす集光):食事や読書など、手元に光を集めたいシーンで活躍します
Cercanoが採用した270°の広照射角は、「真上だけ照らさない」設計です。格子状フレームを組み合わせることで、一般的なランタンでは影になりやすい真下の方向まで光が届き、テント内全体をフラットに照らすことができます。上向きにセットすれば天井反射による間接照明に、下向きにすれば手元の集光照明に——一台でどちらの使い方にも自然に対応できるのは、この配光設計があるからです。

上のチャートは、Cercanoの各明るさモードの光量を比較したものです。最大350lmから低輝度モードまで、シーンに応じた光量レンジを確保しています。就寝前は低輝度モードに絞ることで、眼への刺激を最小限に抑えながら必要な明るさを確保できます。
ダイヤル操作で「ちょうどいい」を見つける
テント内での照明調整において、私たちが特にこだわったのが操作性です。ボタン式のランタンでは「弱・中・強」といった段階切り替えしかできないため、就寝前の「もう少し暗くしたい」という微妙な調整が難しいという課題がありました。
Cercanoはダイヤル一つで光量と光色を無段階に連続調整できる設計を採用しています。グローブを着用したままでも、暗闇の中でも直感的に操作できるよう、ダイヤルのサイズと回転トルクを調整しました。
「就寝前の読書灯にちょうどいい光量」は人によって異なります。だからこそ、自分でそのポイントを見つけられる操作性が重要だと考えています。

バッテリー持続時間については、上のチャートをご参照ください。最大350lmの高輝度モードから、就寝前に使う低輝度モードまで、光量に応じて最長90時間の点灯が可能です。就寝前に光量を絞って使うことは、眠りの質を高めるだけでなく、バッテリーを長持ちさせる観点からも理にかなっています。

まとめ|テント内の灯りは「質」で選ぶ
テント内で眩しくない灯りをつくるためのポイントを整理します。
- 光源は目線(座位で100〜110cm)より高く吊るす:140cm以上が理想
- 就寝前は2700〜3000Kの電球色・50〜100lm以下に絞る:メラトニン分泌を妨げない光環境をつくる
- ランタンは上向きで天井に反射させると間接照明効果が得られる
- グランドシートへの直置きは眩しさの原因になるため就寝前は避ける
- ダイヤル式の無段階調整で「自分のちょうどいい」を見つける
私たちCercanoが目指したのは、「明るいランタン」ではなく「快適な空間をつくれるランタン」です。数値スペックだけでは伝わらない、光の質・操作性・設置のしやすさ——これらをトータルで設計することが、テント内ライティングの本質だと考えています。キャンプの夜が、眩しさのない穏やかな灯りに包まれたものになるよう、Cercanoはこれからも灯りのあり方を追求し続けます。





